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CAN-1-1-9 TEC-0-1-21 TEC-0-1-22 TEC-0-1-23 |
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【補足説明欄】 4 〜 6 行目に書かれている「・・・が慣性系で・・・ならば・・・も慣性系である」という法則を、「ガリレイの相対性原理」と呼ぶ。 その際の座標変換は「ガリレイ変換」と呼ばれる。 これは、ガリレオ・ガリレイの名に因んでいる。 ピサの斜塔から物体を落下させる実験を行なったという逸話で知られる、あの、ガリレオ・ガリレイだ。 ガリレオ・ガリレイは、落体の運動の研究で有名だが、落体の運動法則はガリレイ変換の下で不変だ、という相対性原理(アインシュタインのとは異なる)の提唱者でもある。 これは、簡単に言うと、一定の速さで一定の向きに動き続けている電車の中で自由落下する物体の運動を観察しても、静止した地面の上で観察したのと、全く何の違いも見られない、という主張だ。(アインシュタインの相対性原理も、この点に関しては全く同じ。) つまり、相対性原理という発想自体は、アインシュタインが初めて言い出した事ではなく、アインシュタイン以前からあったのだ。 ガリレオ・ガリレイによるガリレイの相対性原理は、アインシュタインの相対性原理の成立によって、否定された。 13,14行目に書かれている作業の具体的な内容は、TEC-0-1-57〜TEC-0-1-60で、見る事が出来ます。 ただし、学生時代の資料は残っておらず、改めて解き直したので、学生時代の私のやり方とは違っているかもしれません。2014.10.26 |
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【SEOテキスト】宇田雄一,03.9.2,CAN-1-1-9-16〜21,慣性系と慣性力,Fが他の実在から力の法則に従って受ける力のみの合力でm(xi+yj+zk)=Fならば、組(O,i,j,k)を慣性系と呼ぶ。(O,i,j,k)が慣性系で、r0=ω=0ならば(O',i',j',k')も慣性系であることがCAN-1-1-9-16〜21より分かる。そうでない場合、CAN-1-1-9-18〜21の各項は慣性力と呼ばれ、これらは本物の力とは見なされず、見かけの力とも呼ばれる。慣性力は、本物の力と違って、他の実在から質点に及ぼされる力ではない。TEC-0-1-21-9,10,大学初年次の宇田は、これを実際に行ない、x'n,y'n,z'nを全てnとtの式として表したが、こんな問題にあなたが時間を使い過ぎるのは良くないかもしれない。TEC-0-1-22-29,30,23-20〜30,上記と同様、これ以上せんさくするのは賢明ではないのかも知れないと、宇田は考える。ただし座標をtの関数として求める事が目標であり、この目標をまだ達成していない、と認識する事は大切だ。現象論,××君が「現象論的」という語を誤用しているのを見たので、「現象論」という語の説明をここにしておく。「現象論」という語の意味を正確に理解するためには、その反対語である「要素過程についての理論」というものを理解するのが有効であろう。要素過程についての理論とは、まず世界を要素に分解して考え、諸要素の歴史をすべて記述すれば世界全体の歴史が記述 |
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