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COM-1-9 初等力学正典

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 CAN-1-1-6 














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【補足説明欄】

第22行目から第24行目までの記述は不適切です。
対象と成っている質点に全く力を及ぼしていない物体は別として、どの物体が質点に及ぼした力が束縛の原因に成ったかは決まらないので、勝手に決めても不都合は生じない、とは言えますが、それは計算の都合には関係しないでしょう。
束縛問題では値が未知である様な力が問題毎にハッキリしており、普通はそれを束縛力と考えます。
それを束縛力と思わないのは勝手ですが、その思想は計算には全く反映されません。2011.09.12







































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【SEOテキスト】宇田雄一,03.8.19,棒だと考えられるが、よくよく考えてみると、質点は棒から受ける力と重力の両方を受けており、その結果として質点は球面上に存し続けるのであり、質点が球面上に存し続ける原因となったものは、あくまで棒から受ける力と重力の合力であり、その合力のどの部分が質点を球面上に存し続けさせる原因となったのかを言う事は出来ない。したがって束縛の原因となる力を及ぼす物体が何であるかを言う事は出来ない。確かに言える事は、棒と地球から受ける力の合力の下で質点は球面上に存し続けた、という事だけだ。質点が球面上に存し続けた原因が棒から受けた力なのか地球から受けた重力なのかを言う事は出来ないのだ。質点が球面上に存し続けたという事は、結果であって原因ではない。したがって束縛条件は物理的原因を表すものではなく結果としての運動についての部分的な情報だ、と考えられるべきだ。この様に考えるとますます、棒が束縛の原因だ、とは言えなくなる。伸びも縮みも曲がりもしない、という性質を問題の前提に置くのが間違っている。運動させた結果、途中で棒は伸びも縮みも曲がりもしなかった、と問題設定するのが正しい。さてそれでは、束縛問題に対する従来の解き方が無効になるのかと言うと、そうではない。僕がここで述べた事によれば、束縛の原因となる力を質点に及ぼす物体としては何を選んでも良い、という事に成るだけだ。計算に都合の良いものを選べば良い。CAN-1-1-6-18〜20,高校物理では、質点には垂直抗力と摩擦力の2力が働いており、これら2力の合力を抗力と呼ぶ、と教えるが、本当は面や線から単一の抗力が働いており、これを人為的に2つに分けたものが垂直抗力と摩擦力だと考えるのが正しい。