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COM-1-11 初等力学正典

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【SEOテキスト】03.10.7,宇田雄一,された事になる、要素レベルでの法則性を調べ尽くせば世界のすべての現象についての法則性の原因を明らかにした事になる、との認識を踏まえた上で、世界の要素が何であるか、要素レベルでの法則性は如何なるものか、を述べる理論だ。現象論とは、つまるところ、そうではない理論の事だ。たとえばポテンシャル・エネルギーの概念、これは現象論的概念だ。2つの荷電粒子は互いにクーロン力を及ぼし合うが為に、それに見合ったポテンシャル・エネルギーを、その2体系が持つと考える事がある。どこがいけないのか?要素還元を徹底すると次のようになる。存在するのは2つの荷電粒子だけでなく、電磁場も存在する。荷電粒子同士が直接に力を及ぼし合うのではなく、直接には電磁場と荷電粒子が力を及ぼし合うのみであり、ポテンシャル・エネルギーと考えられていたものの正体は、電磁場の持つエネルギーだ。2粒子プラス電磁場の系のエネルギーは、粒子の運動エネルギーの和プラス電磁場のエネルギーだ。この様に、要素還元すると、ポテンシャル・エネルギーなる概念は消滅し、物理系のエネルギーは構成要素それぞれの持つエネルギーのみの和となる。動摩擦力の大きさが垂直抗力の大きさに比例する、という法則も現象論的な法則だ。なぜなら摩擦力も垂直抗力も要素間に働く力ではないからだ。古典物理学の範囲内では、世界の要素は原子核と電子と電磁場だけだ、と考えておこう。したがって、原子核と電子と電磁場の関係を述べた法則のみが要素過程についての法則であり、それ以外の法則は現象論的な法則だ、と考えて良い。××君は「現象論的な運動」という語を用いていた。こういう言い方は無い。なお、哲学で用いられる現象学という語については、僕は知らない。