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COM-1-14 初等力学正典

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 第 2 章














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【補足説明欄】

2行目について。
ボイジャーは、1977年に打ち上げられた実在の人工衛星です。
地球の重力圏の外に脱出してエンジンを用いずに航行する様に、設計されているそうです。
太陽系の外惑星や太陽系外を探査するのが目的だそうです。
本当は2機打ち上げられたそうですが、当典の手書き部分を執筆中の私は、1機しか打ち上げられなかった、と思っていました。2016.02.18;2016.03.08

第 10 行目の「欠点である」を「ここでの私の論法の欠点である」に訂正します。

11行目の「この場合」とは、電磁場を無視し、太陽系の外の天体も無視し、天体とボイジャーを質点と見なす場合の事です。
肝心な点は、P(ボイジャー)が他の質点に及ぼす影響を無視できる場合を考える、という点です。2016.05.01

12〜16行目の記述が、COM-1-12で予告されている記事です。2016.02.18

18,19行目の「こういった近似」の内容の最も肝心な点は、Pが他の質点に及ぼす影響を無視する近似である事です。
そういう近似では、P以外の質点の運動を固定的な環境と考える事が出来、その環境下でPがどういう運動をするかを述べた物がPを従わせる‘質点の力学’だ、と考えられます。
だから、そういう近似では、P以外の質点の運動は、Pを従わせる質点の力学の法則の一部だと考えられ、法則に従う要素だとは見なされません。
経時変化がPからの影響で乱される事は無い、という意味において環境は固定的ですが、環境の経時変化そのものは有るので、この事が、Pを従わせる質点の力学においては、Pに働く力が時刻に陽に依存している、という風に認識されます。2016.02.18;2016.05.01,02,03

第 20〜23 行目について。
電気力学は、電磁気学正典の第6章で解説されます。
質点系の力学と質点の力学の関係は、電気力学と質点系の力学の関係に似ています。????.??.??;2016.02.18;2016.03.10;2016.05.02



 電磁気学正典:第 6 章

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【SEOテキスト】03.12.29,宇田雄一,として単純な法則を採用できる。太陽およびその全ての惑星から引力を受けつつ航行するボイジャーを思い浮かべると良い。太陽も惑星もボイジャーもいずれも厳密な意味での質点ではないが、そこをチョッと捻じ曲げて、全て質点だと考えてみる。太陽とその全ての惑星とボイジャーをひとまとめにしてPSとみなし、ボイジャーをPとみなすのだ。厳密な意味では質点と言えない物を質点とみなすだけでなく、PSとして宇宙にある全ての質点より成る系を取っていない点や実際には存在する電磁場を無視しなくてはいけない点も欠点である事に注意しよう。この場合、Pは近似的に単純な法則に従う事になるが、その近似でも、Pに働く力の法則は時刻に陽に依存している。この事はPSの力の法則が時刻に陽には依存していないのと対照的だ。質点の力学(第2章)で時刻に陽に依存する強制力が現れた(COM-1-12-1〜7)のは、原理的には、このような事情による。また、Pに働く力の法則が第2章のように、力がPの位置と速度と時刻のみに依存する、といったものに成るのは、こういった近似においてのみである。これが第2章の質点の力学に対する評価だ。電場や磁場も含めて全ての実在を考慮に入れるときに、質点の力学や質点系の力学がどのように位置付けられ評価されるかは、電磁気学学習時に電気力学として学ぶだろう。